「74式戦車」見納め 陸自第9師団、青森でパレード

新町通りをパレードする陸自第9師団の車両=10日、青森市

 陸上自衛隊第9師団(司令部・青森市、田尻祐介師団長)は10日、青森市の新町通りで自衛隊員によるパレードを行った。

 同師団創立61周年と青森駐屯地開庁72周年を記念した行事の一環。同師団のほか、八戸駐屯地や岩手駐屯地などの部隊から隊員約400人、車両125台が参加し、約200メートルのコースを音楽隊の演奏に合わせて行進した。パレードの最後には本年度で退役する「74式戦車」が登場し、沿道に詰めかけた市民らは盛んに国旗を振ったり、写真を撮るなどしていた。

 家族とパレードを見ていた同市の山田陽友(ようすけ)君(三内西小4年)は「74式戦車を生で見られるのは最後だと思って楽しみにしてきた。大きくてかっこよかった」と笑顔で話した。

 11日は青森駐屯地を一般開放し、記念式典や戦車体験試乗などを行う予定。

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