『我慢ばかりしてしまう犬』の特徴4つ!飼い主だけが気付けるサインを見逃さないで!

『我慢ばかりしてしまう犬』の特徴4つ!

犬も個性豊かな生き物なので性格も個体によって様々ですよね。中には我慢強い性格の犬もいるようです。

犬も人間も時に我慢は必要ですが、我慢ばかりしていてはストレスがいっぱいで精神的に疲れてしまいます。愛犬がそんなことになってしまわないよう『我慢ばかりしてしまう犬』の特徴をぜひ確認してみて下さい。

1.子供やお年寄りに優しい

基本的に「優しい性格の犬」は、我慢ばかりしてしまう傾向が強いよう。特に小さな子供やお年寄りに優しく振舞うタイプの犬は、我慢している出来事が多いかもしれません。

小さな子供に耳やシッポをギュッと握られても耐え続けていたり、ペチペチ叩かれて「痛いなぁ」と感じていても、吠えて怒るようなことはしないはず。

またお年寄りに優しく接する犬は、お散歩の時に歩調を合わせてくれますよね。少し距離が離れたとしても「飼い主さんは大丈夫かな?」と様子を確認してくれることすらあります。

犬自身は体力があって歩くペースを上げたいと思っていてもグッと我慢しているはず。お年寄りにリードを引っ張らせるようなことはしないのです。歩くペースが遅いため運動不足気味になってしまうケースもあるでしょう。

2.お留守番が得意

犬はもともと群れの仲間達と暮らす動物なので、ひとりで過ごす時間はあまり得意ではありません。飼い主さんが不在の時間はやはり寂しいものですし、一緒に過ごす時間は幸せで安心感を得ることができるのです。

しかし我慢ばかりしている犬は、長時間のお留守番でも大人しくお利口さんに頑張ってくれる個体もいます。犬のお留守番をする時間の限界は10時間程度と言われていますが、これはあくまでしっかりとお留守番をする訓練を受けた犬になります。

長時間のお留守番は、独立心が強く我慢強い犬種だったとしてもやはり寂しいもの。お留守番の時は愛犬が寂しがらない工夫と、帰宅後はコミュニケーションの時間を充実させてあげましょう。

3.痛みを隠す

基本的に犬は人間と比較すると我慢強い生き物ではあります。特に痛みに関しては非常に我慢強いといわれています。

その理由は犬が本来野生動物であったから。野生の世界では、自身の体が弱っていることを外敵に見破られてしまうのは非常に危険なことです。

簡単に襲われて命を奪われてしまう危険性があるから。現在の犬にもそんな習性は残っていて、飼い主さんに対しても痛みを隠そうとすることが多々あります。

痛みを我慢している愛犬の様子に出来るだけ早く気づくためには、日常の何気ない行動もしっかりと観察することです。食欲や元気はいつも通りあるか、食べるスピードやお散歩中の歩き方などもしっかりと観察しましょう。

その他、呼吸の回数やお腹の動き方なども日頃からチェックしておくと、細かな体調の変化まで気づくことができるかもしれません。

排泄の状態はもちろん、お散歩や遊びにお誘いした時のリアクションも、体調により変わることもあるので毎日しっかり確認しましょう。

4.ワガママな行動をしない

犬には飼い主さんに対して様々な要求があるのが当たり前です。「お散歩に行きたい」「もっとオヤツを食べたい」「甘えたい」などの要求を仕草や行動で伝えてくるもの。しかし我慢ばかりしている犬は、飼い主さんに要求の行動を見せることがありません。

お散歩に行けない日であったとしても「つまらないな」と感じながらも、じっとフセをして耐えていたり、お腹が空いているからといって食べ物を要求してくることもないでしょう。

飼い主さんだけが気づける愛犬の我慢しているサイン

なにか嫌なことがあったとしても我慢してグッと耐えている愛犬を想像すると、その健気さに切なくなりますよね。我慢ばかりしてストレスが溜まってしまうと、行動で示してくれるはずなので見逃さないようにしましょう。

  • あくびが増える
  • 自身の四肢を噛んだり舐めたりする
  • トイレの失敗が続く
  • 呼吸が荒くなる
  • 小さな物音に過敏になる
  • 吠える、唸るなどの攻撃行動
  • 破壊行動
  • いつも元気がない
  • 飼い主さんの声に反応しなくなる

犬は眠たい時にもあくびをしますが、ストレスを感じている時にもあくびをするもの。あくびは比較的よく見られる犬のストレスサインであると共に、飼い主さんも気づきやすいものだと思います。

愛犬が眠そうでもないのにあくびばかりしていたら、我慢ばかりしている可能性があるのでしっかりストレス発散してあげましょう。

まとめ

子供やお年寄りに優しい犬も、ワガママな行動をとらない犬も単なる「いい子」ではなく、我慢ばかりしている可能性があるようです。「うちの犬はいつもいい子だな」と感じている飼い主さんは、少し心配になってしまうかもしれませんね。

ストレスサインが見られる前にしっかりストレス発散してあげられると一番良いですが、気になる様子が見られた場合はしっかりとケアをしてあげましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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