東日本大震災からの復興の象徴として親しまれた岩手県のJR釜石線を走る観光列車「SL銀河」が11日、ラストランを迎えた。釜石―花巻間を走行し、駅や沿線では多くのファンらが別れを惜しんだ。
午後2時40分、力強く汽笛を響かせて釜石駅を出発。ホームに集まった住民らが「またね」「いってらっしゃい」と声を上げたり、大漁旗を振ったりして見送った。
仙台市の作業療法士出口舞さん(32)は「SLに元気をもらっていたので寂しい。また会いたいな」と手作りのうちわを手に見送った。東京都から夫婦で参加した梅谷真弓さん(59)は「多くの人が集まり地元に愛された列車だ」と感慨深げだった。