シソンヌじろうさんがお笑いワークショップ 母校・弘前高校(青森県)で

じろうさん(右奥から2人目)と一緒にコントを披露する子どもたち
じろうさんと一緒にコントの台本読みを体験する子ども

 お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさん(44)=青森県弘前市出身=が講師を務めるお笑いワークショップが11日、じろうさんの母校・弘前高校で行われた。参加した市内の親子30人は、じろうさん書き下ろしのコント台本を読み合わせ。犯人を追う刑事やちょっとセクシーな女性など、変幻自在にキャラクターを演じるじろうさんの表現力に圧倒されながら、役になりきる楽しさを体験した。

 台本は、キャンプに出かけた会社員グループが意地悪なソロキャンパーとトラブルになるストーリー。参加者たちは、じろうさんと一緒に登場人物の役になりきってせりふを声に出す「本読み」に挑戦した。

 参加者はほかにも、宝石強盗を捜す刑事役のじろうさんに犯人の似顔絵を描いて教えるという寸劇や、少年の母親と家庭教師との恋模様をユーモラスに描くコントに挑戦。会場は終始笑い声に包まれた。

 文京小学校4年の田中遥君(9)は「句読点に気をつけてうまく読めた。じろうさんは面白いし、せりふが上手」と話した。じろうさんは「(新型コロナの影響で)マスクするのが普通になって、子どもたちが相手の顔を見て話せないのはもったいない。(会話という)身近に遊ぶアイテムがあるのにしないのは寂しいこと。今日は会話やキャラになりきる楽しさを体感してもらえて良かった」と語った。

 ワークショップは、「健康都市」を目指す弘前市の「文化こうりゅう事業」の一環で、「笑いと健康」をテーマに初めて開いた。市はワークショップに先立ち、じろうさんに「ひろさき笑って健康推進大使」を、青森県住みます芸人の北野ごぼうさん(広島市出身)に「大使見習い見習い」をそれぞれ委嘱した。

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