奥久慈トレイルレース 過酷コース 900人挑戦 30キロ女子 沼田さん(茨城・日立)1位

過酷なコースを走り切って笑顔でゴールする選手=常陸太田市天下野町

茨城県北の山間部を駆け抜ける「2023 OSJ奥久慈トレイルレース」(同レース実行委員会主催)が5月28日、大子町袋田から常陸太田市の竜神大吊橋を目指す30キロコース(約26キロ)と、常陸太田市の竜神ダムから大子町を経由して竜神大吊橋がゴールの50キロコース(約62キロ)の2コースで開かれた。アップダウンが続く過酷なコースに全国から900人を超えるランナーが挑戦した。

30キロコースは制限時間10時間30分で、409人が挑戦し、完走率93.4%だった。50キロコースは同14時間30分で、492人が出走し、完走したのは177人で完走率36.0%だった。

30キロ女子総合1位の沼田夏楠さん(日立市)は「今回テクニカルなアップダウンの多い苦手なコースになったが、一歩上の自分を目指すために挑戦した。これまでの練習や応援してくれる人たちのことが頭に浮かんで後半に巻き返せた」と笑顔。50キロ男子総合1位の長田豪史さん(東京)は「アップダウンが激しく、体力の消耗が激しかったが、初めから優勝を目指していたことと、自分のペースで走れたことが勝因。目標は世界に通用する山岳ランナー」と話した。

30キロ女子総合の表彰式で笑顔を見せる選手たち=常陸太田市天下野町

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