Moto3:2連続表彰台の佐々木歩夢「うまくコントロールできた。勝つチャンスがあった」/第6戦イタリアGP

 6月11日、2023年MotoGP第6戦イタリアGP Moto3クラスの決勝がイタリアのムジェロ・サーキットで行われ、佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)は3位表彰台を獲得した。

 前戦の第5戦フランスGPで2位に入り、今季初の表彰台を獲得した佐々木は、今大会も初日から好調を維持。初日を総合2番手で終えると、予選Q2では1分56秒611をマークし、トップから0.591秒差の3番グリッドを獲得した。

Moto3:佐々木歩夢(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)/2023MotoGP第6戦イタリアGP 予選

 佐々木は「(予選は)あと数コンマ1秒伸びると思っていましたが、(ポールの)デニス(・オンジュ)の方が速かったです。僕たちは良いペースを持っているので、決勝は落ち着いて走るだけです。最初の周回で他のライダーたちがどれだけ速く走れるか、そして集団がどのように広がるか興味深いところです」とコメントした。

「表彰台、勝利を目指して戦えることを願っていますが、そのためには序盤の大混戦を逃れて、最初の周に速く走らなければなりません」

 日曜日の決勝では、終始トップ集団で激しい攻防戦を繰り広げ、序盤から積極的な走りを見せていた佐々木は、何度も先頭に立ってレースを引っ張っていく。

 5台に絞られた優勝争いは、周回を重ねるごとに目まぐるしく順位が入れ替わり、ファイナルラップまでもつれ込んでいた。佐々木は最後のストレートで、スリップストリームを使ってデニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)に仕掛けるも、あと一歩及ばず、3位でチェッカーを受けた。

2023MotoGP第6戦イタリアGP Moto3 決勝

「とても難しいレースで、デニスはラップタイムが最も速いひとりだったので、最後は懸命に戦いました。差を広げるチャンスはあったと思うので、彼の近くにいたかったですが、(ジャウマ・)マシアが追いついて来たとき、あまりにも激しく戦いすぎたためにペースが途切れてしまいました」

「勝つチャンスがあったと思うので残念です。3位は決して悪い結果ではなく、自分のペースには満足しています。気持ちよく走れたし、望んでいたポジションを維持することができ、レース中はあまりプッシュしすぎず、本当にうまくコントロールできていたと思います」

「最終ラップを振り返って、次回は何が改善できるかを分析します。どのようにアタックできたのか、さまざまなシナリオを念頭に置いていたからです。ドイツとオランダのサーキットで行われる次のレースはとても好きなレースなので、そこでレースするのが待ちきれません」

2023MotoGP第6戦イタリアGP Moto3 表彰式

 前戦に引き続き、2戦連続で表彰台を獲得したことにより、佐々木は59ポイントを獲得してランキング5位に浮上。サマーブレイク前に、あと2連戦を残しているが、佐々木は引き続き表彰台獲得と、今季初優勝を狙っていく。

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