宅急便は、なんでも送れるわけではない!
宅急便といえば、いろいろなものを離れた場所に運んでくれる、非常に便利なサービスです。しかし、宅急便はどんなものでも運んでくれるわけではありません。用意した荷物を送ってもらえないとなると困ってしまいますし、送れないものを持ち込まれると配達業者も困ってしまいます。
双方が困ってしまう事態を招かないためにも、宅急便で送れないものを把握しておきましょう。
宅急便で送れない『8つのもの』
宅急便で送れないものは、以下のものがあります。まずは利用頻度が高い、国内の宅急便を対象に送れないものを見ていきましょう。
1.お金が直接絡んでいるもの
お金が深く絡んでいるものは、宅急便で送れません。
- 現金
- 小切手
- 手柄
- 証券
- クレジットカード
- キャッシュカードなど
お金が絡むものは、万が一紛失してしまうと取り返しがつきません。窃盗などの被害を増加させないためにも、現金類を宅急便で配達するのは禁止されています。
2.生きているもの・亡くなっている人やものの関連物
生き物や亡くなっている人やものなどは、宅急便で配送不可となっています。
- 遺骨
- 位牌
- 仏壇類
- 動物(犬や猫などのペット)
命あるものは、責任をもって関係者が直接届けましょう。遺骨なども、宅急便では発送できないので注意してください。
3.再発行が難しいもの
再発行が難しいものとは、以下のものを指します。
- パスポート
- 受験票
- 車検証など
万が一紛失してしまうと取り返しがつかないものは、宅急便では配送不可です。どうしても離れた場所にいる人に上記のものを送りたいときは、専用の配達サービスを利用しましょう。
4.危険物
配達員の身に危険が生じる可能性のあるものは、宅急便での配達はできません。
- 刃物
- 爆発物
- 劇薬
- 毒物
- 引火性、揮発性のあるもの…花火やシンナーなど
危険物には、家庭用の手持ち花火も含まれています。
5.不潔なもの
不潔な状態のものは、配送できません。
- 生ごみ類
- 使用済みのおむつなどの汚物
- 目で見てすぐに伝わる、不潔なもの
周囲の配送物に害を及ぼす可能性のあるものは、基本的に配送不可です。
6.高額すぎるもの
価格が高級すぎるものも、宅急便での配送対象外となります。価格の目安は、一梱包につき税込み30万円以上です。あまりにも高級なものは、配送中に故障や破損してしまったとき受取人が困ってしまいます。
7.既定のサイズを超えるもの
宅急便で送れるもののサイズ上限は、200サイズです。これは、荷物の大きさが200cm以内+30kgまでという規定があります。
上記の規定を超えるサイズや重さのものは、配送できる品物だったとしてもサイズオーバーで配送できません。
8.特定の書類やテープ類
特定の書類やテープ類は、宅急便で送れないので注意しましょう。
- 信書および、そのほか法令規定や公序良俗に反するもの
- 再生できない原稿やテープ類
信書類などの法令に違反するものは、送らないのが鉄則です。
国際宅急便で送れないもの
国際宅急便で送れないものは、以下の通りです。
- 食品関連…お米・健康食品・豆類・生鮮食品・肉製品・温度管理必須の食材・乳製品・酒類・植物防疫法に抵触する恐れがあるもの
- 動植物関連…土・種・植物・動物・検体・毛布・ワシントン条約に抵触する恐れがあるもの
- 基本的な危険物…刃物や拳銃類のほか、乾電池やリチウムイオン電池とリチウムイオン電池を使った商品
- お金が深くかかわっているもの
- 美術品・古美術品
- 電子たばこを含むたばこ類
一般的な危険物に加えて、食品や種類の持ち込みは不可になります。その点はしっかりと把握しておきましょう。
まとめ
宅急便は、どんなものでも送ってくれるわけではありません。そのことを念頭に置いて、自分が送ってもらおうとしているものは大丈夫なのかを見直してみましょう。