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原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場の選定調査を巡る議論が進む長崎県対馬市で、調査反対の請願書を市議会に提出した市民団体などは10日、同市厳原町でデモ行進をした。参加者からは「ストップ核ごみ」との声が上がった。
主催者発表で、市民や漁業者ら約530人が参加。デモ行進に先立つ集会が同町のグラウンドであり、対馬地区漁協青壮年部連絡協議会の橘勇二会長(39)は「(調査は)水産業を営む漁業者だけでなく、市民に多大なる影響を及ぼすことは間違いない。未来ある子どもたちのためにもこの局面を乗り越えなければならない」と訴えた。
デモ行進は同町中心部約1.5キロであり、プラカードや横断幕を掲げた参加者は「文献調査反対」とシュプレヒコールを上げた。
同市では選定の第1段階となる文献調査を巡り、賛否双方の請願書が市議会に提出され、20日開会の定例会での議論が注目されている。業界団体などは、雇用創出や地域経済の活性化などにつながるとして調査応募を求めている。