梅雨入り 懸念される大雨被害・・・都内の自治体の対策は?

6月8日梅雨入りした関東地方、懸念されるのは大雨による被害です。都内のホームセンターでは例年より早く特設コーナーが設置されています。また、都内自治体もさまざまな対策を進めています。

港区六本木の「アークヒルズ」に植えられた約40種類のアジサイが現在、見頃を迎えています。6月8日、梅雨入りが発表された関東地方。季節の花が見頃となる一方で、懸念されるのが大雨による冠水や土砂災害です。

6月9日、大田区の東馬込では、崩れ落ちる土とコンクリート…警視庁によりますと会社の社員寮で、今月3日に小規模な斜面の崩落があり、6月7日さらに大きく崩れ、現在の状態になっているといいます。この土砂崩れで周辺の住民の一部が避難しているということです。

近隣住民:「慌てました。上、高いでしょ、いつ倒れるかと毎日思っている。ましてや雨が続くからどうなるのか」

本格的な大雨を前に必要となるのが、災害に対しての備えです。大田区にあるホームセンターを訪れると…

記者「こちらのホームセンターでは先日の大雨を受けて、例年よりも早く防災コーナーを設置しています」

店ではレインコートや長靴などの売り上げが、去年の同じ時期に比べて約2倍になっているということです。

チーフ:「在庫の方も切らさないように準備をしてありますので、お客様の方にも雨対策として準備をしていただきたいところですね」

梅雨入りし、雨への警戒が必要な季節。荒川が氾濫すれば区内全域で浸水のおそれがある足立区では、様々な取り組みを行っています。区内の図書館に貼られているのは浸水時の水位です。区内各所に貼られていて、防災意識を高める狙いです。そして、区内の全ての家庭に配布しているハザードマップは、イラストを多用し、子どもでも興味を持ちやすくしているといいます。

担当課長:「自分の住んでいる住まいがどれくらいの浸水深があるのか、避難所はどこに行けばいいのかを家族で話しあってもらえればと思っている」

さらに足立区が今年度から新たに始めたのが、止水板の設置工事への助成です。区内には土のうステーションも設置されていますが、重たい土のうを運ぶのが大変だったり近くにないという人は検討して欲しいといいます。他にも、周辺の堤防よりも高さが低くなっていて越水する危険度の高い京成本線の橋梁部分に、土のうと止水板を設置する水防訓練を定期的に行っています。

担当課長:「毎年改善改良を重ねるべきだと思っているので、より安心できる水防活動を目指して改良を重ねて参ります」

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