東武宇都宮線4駅で縁日やフリマ 2千人以上集まる 壬生

安塚駅付近の会場で縁日を楽しむ家族

 【壬生】東武鉄道の栃木-東武宇都宮駅間が終日無料となる「東武宇都宮線フリー乗車DAY」の10日、町観光協会は町内の同線4駅周辺で縁日などのイベントを一斉に開き、合わせて2千人以上(主催者発表)の人々でにぎわった。

 県誕生150年を記念した特別プロモーションの一環であるフリー乗車DAYに合わせ、県の節目を祝い、各駅や周辺地域の魅力をPRしようと開催した。

 暖かな陽気のこの日、北村一郎(きたむらいちろう)副知事がイチゴ柄のラッピング電車に乗って壬生駅に到着。同駅付近のイベント会場で「県民の日を迎えるに当たり、町をさらに盛り上げていただきたい」とあいさつした。「城下町・壬生」にちなみ、はかま姿で職員らと出迎えた小菅一弥(こすげかずや)町長は「宇都宮と栃木の間にある町として一役買う」と応えた。

 縁日やフリーマーケットなど各会場とも趣向を凝らした催しが開かれ、全会場で町内の就労支援施設が生産するイチゴジャムを販売した。家族で安塚駅に訪れた宇都宮市弥生1丁目、会社員長谷川毅(はせがわつよし)さん(42)は「子どもが初めて電車に乗った。子どもも大人も幅広く交流できる場をこれからもつくってほしい」と話した。

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