「全国一」の梅をアピール 対面で加工講習会や食育活動、和歌山・みなべ

東京豊島青果板橋支社で梅ジュースの作り方を説明する梅愛隊のメンバー(東京都板橋区で)

 梅の収穫シーズンを迎え、JA紀州(和歌山県)の「梅愛隊」と、同JAやみなべ町でつくる「みなべ梅食育普及促進協議会」は、梅をPRするために対面での加工講習会や食育活動を始めた。コロナ禍で自粛していたため、本格的にするのは4年ぶり。両団体は「消費地に出向き、しっかりアピールしたい」と意気込む。

 両団体は今季、5月下旬から活動を始めた。最初に訪れたのは東京都板橋区にある東京豊島青果板橋支社で、メンバー3人が梅ジュースや梅干しなどの作り方の手本を見せて指導した。加工の際にできる梅酢を使った料理についても説明した。

 加工講習会や食育活動は、コロナ禍により2020年は全くできなかった。21年にはリモートで実施し、22年には要望があった一部に出向き、対面でした。

 今季は今後、今月末まで首都圏を中心に全国を巡り、小売店の関係者や生活協同組合会員、一般消費者、小学生、高校生、大学生らを対象に、約40カ所で講習会や食育活動を開く予定にしている。

 食育活動では、南高梅はみなべ町で誕生したといった歴史や、機能性などの魅力について紹介する。

 メンバーは「コロナ禍の活動抑制が緩和され、講習会の開催依頼が戻りつつある。南高梅と産地の魅力をこれまで以上に知ってもらえるよう、アピールしていきたい」と話している。

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