旧国鉄やJR黎明期の「客車普通列車」大井川鐵道で再現運転へ 6月下旬

静岡県の大井川鐵道は2023年6月12日、普段は電車で運行される定期普通列車の代走として、普通電車の一部を機関車が客車を牽引する「客車列車」で運転すると発表しました。運転時期は6月下旬、金谷~家山駅間を夕方から夜間にかけて往復します。

旧国鉄時代やJR黎明期には日常的に見られた昭和の風景です。同社は旧国鉄で誕生した「旧型客車」や1949年の電化時から在籍する「電気機関車」(EL)を用いて、これを再現。編成は(←金谷方)EL+旧客2両+EL(家山方→)となります。

◆運転日
2023(令和5)年6月20日(火)~22日(木)、27日(火)~30日(金)

◆運転区間
大井川本線 金谷~家山駅間
※一部の列車は新金谷→家山・金谷→新金谷の運転

◆運賃
乗車駅間の運賃
※全車自由席で運転

◆運転時間

現在、国内で電気機関車が牽引する客車列車は、大井川鉄道の井川線 長島ダム → アプトいちしろ(1.5キロ)、黒部峡谷鉄道(富山県、20.1キロ 冬季は運休) の2路線です。大井川鉄道は今回の試みを新しい観光列車創造への挑戦と位置付けます。

客車普通列車には車内販売員も乗務し、瓶入りのお飲み物やお酒、軽食、お菓子など懐かしい旅のおともを販売します。

【画像】客車普通列車外観や車内の様子など

客車普通列車外観(イメージ)
客車普通列車の車内(イメージ)
車内補充券(イメージ)
普通客車列車 瓶ビールとセンヌキ (イメージ)

(画像:大井川鐵道)

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