「うまくいくことを願う」 マドリー行き濃厚のFWホセルが移籍への想いを吐露、カルバハルとの特別な関係にも言及

[写真:Getty Images]

エスパニョールのスペイン代表FWホセル(33)がレアル・マドリーへの移籍話に言及した。

今季はエスパニョールでリーグ戦16ゴールをあげる活躍を見せたホセル。ラ・リーガ得点ランキングで3位につけただけでなく、スペイン人の中では最多得点者となり、サラ賞を獲得。しかし、その奮闘もむなしく、チームは19位でシーズンを終え、2部への降格が決まってしまった。

そんなホセルは今夏のレアル・マドリー移籍が決定的とみられている。当初は元フランス代表FWカリム・ベンゼマのバックアッパーと見込まれていたが、ベンゼマがサウジアラビアのアル・イテハドへ移籍したことにより、本格的にレギュラーの座を争う可能性も出てきた。

15日には、スペイン代表の一員としてUEFAネーションズリーグ(UNL)ファイナルのイタリア戦に臨むホセル。スペイン『アス』のインタビューに応じる中で、マドリーへの移籍について自らの想いを述べている。

「今はまだ何も言えないけど、話題になるのは嬉しいことだ。将来的にいいことがあるといいなと思っているけど、今は代表チームのこと、そしてネーションズリーグで優勝することに集中している。世界最高のチームと関係があることは、いつだってポジティブなことだ」

また、昨季パリで行われたチャンピオンズリーグ(CL)の決勝をマドリーのユニフォームを着て現地観戦していたこともホセルは認めている。ホセルの奥さんとマドリーのスペイン代表DFダニエル・カルバハルの奥さんが双子の姉妹であるため、ホセルとカルバハルは義理の兄弟。親戚一同でカルバハルの応援に駆けつけたようだ。

「(CL決勝を観戦していたのは)本当だよ。ダニ・カルバハルは僕の義理の兄弟で、家族の一員でもある。義父や妻の姉妹と一緒にパリまで応援に行った。大事な時に家族に応援してもらえるのは、とても嬉しいことだよね」

ホセルには若い頃にマドリーに在籍していた過去もあり、CL決勝を観戦した際には、マドリーの多くの社員に歓迎されたという。そういった関係性もあり、ホセルは古巣に好感を抱いているようで、6月の代表活動が終了した後にスムーズに決着がつくことを望んでいると明かした。

「僕はレアル・マドリーを離れたけど、レアル・マドリーには良い友人がいるし、そこで働いている人たちもいる。そういう人たちが自分のことを覚えていてくれるのは、いつだって嬉しいことだ」

「来季何が起こるかはわからない。(代表の)合宿が終わったら話を始めるだろうし、うまくいくことを願うよ。自分の心のためにも、家族のためにも、早くすべてを解決して、平和な夏を迎えられるようにしたい。何がベストなのか、できるだけ早く解決できるよう努力するつもりだ」

「マドリーは世界最高のチームの1つであり、マドリーの選手たちが僕を高く評価してくれることは誇りでもある。良いことが起こることを祈っているし、人はいつだって希望を持っているものだ」

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