シルヴィオ・ベルルスコーニ氏が86歳で逝去…ミランに栄光もたらし、現在はモンツァのオーナー

[写真:Getty Images]

イタリアの元首相であり、かつてミランの会長も務めたシルヴィオ・ベルルスコーニ氏(享年86)が逝去した。イタリア『ANSA通信』など複数メディアが報じている。

ベルルスコーニ氏は、今年4月に呼吸困難を訴えてミラノのサン・ラファエレ病院に緊急搬送。同病院の循環器病棟で集中治療を受けていた。

その後、状態は安定していたものの、慢性骨髄単球性白血病と診断されていた。

報道によると、ベルルスコーニ氏は今月9日に前述の白血病に関する、予定されていた検査入院をしていたが、12日朝に容態が悪化し、帰らぬ人となった。

『メディアセット』グループを率い、イタリア国内でメディア王と評されたベルルスコーニ氏は1986年にミランを買収。以降、巨額の資金を投下してタレント軍団を形成し、セリエA3連覇やチャンピオンズリーグ連覇など黄金期をもたらすなど、31年間の在任期間に29個のタイトルを獲得。同クラブを世界屈指の強豪に押し上げた。

その後、財政難を理由に2016年に中国資本への売却を行うと、表舞台から遠ざかっていた。

それでも、2018年には相棒アドリアーノ・ガッリアーニ氏と共にミラノと同じロンバルディア州に属するモンツァに本拠を置くS.S.モンツァ1912を買収。

積極的な補強によって昨シーズンのセリエBの昇格プレーオフを制し、史上初のセリエA昇格を果たした。今シーズンも引き続き積極補強を敢行した中、11位での残留を決めていた。

© 株式会社シーソーゲーム