「なぜ加害者の更生まで被害者が」ほんこん 長嶋一茂の“皿洗い更生”に反論…ロザンに続き、芸能界からブーイング続出

「ロザンもYouTubeあげてましたけど、ロザンの言ってることもわかります。誰のことを言っていたかもわかります。私、その番組も見てました」

6月12日に更新したYouTubeチャンネル「ほんこんちゃんねる」の冒頭でこう語ったのは、ほんこん(59)。今年1月下旬に回転寿司チェーン「スシロー」で迷惑行為をした少年に、同店を運営する「あきんどスシロー」が約6700万円の損害賠償を求めて提訴したことに言及した。

事件の発端は、少年が醤油ボトルや未使用の湯呑みを舐め回し、回転レーン上の寿司に唾液を擦りつける様子を収めた動画がネット上で拡散したこと。同社では親会社の株価が一時下落し、170億円近い経済的損失を被った。報道によれば、提訴された少年側は「客が減少した原因は他店舗との競合も考えられる」などと反論して請求棄却を主張しているという。

ほんこんは事件について、「見て見ぬふりはできへんし、動画撮影していた人間に対しても同罪やと思いますよ。(中略)いまネット社会やのに拡散したらどうなるっていう想像力もないんかな。お子ちゃまじゃないんですから、少年っていってもわかるでしょ」とコメント。

また、一部メディアでは“加害者を庇う風潮もある”とも苦言を呈し、「なぜ加害者の更生まで被害者がやらなくてはいけない」とコメント。続けて、9日に『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)に出演した長嶋一茂(57)の“提言”に言及したのだった。

一茂は番組内で「罰は提訴っていうところだと思うんですけども、まだ少年ということもあって更生できる余地も残さないといけないと思う」と指摘。その上で「スシローであれば皿洗いがあったり、掃除があったりとか、荷物の搬入があったりとか、いわゆる下働きというか裏方さんの方の業務みたいなことをやらせるのもひとつ手じゃないかな」と、労働によって償うことを提案していた。

だが、一茂の提案に《甘すぎ》《スシローは被害者なのに》とネット上で批判の声が相次ぎ、波紋を呼ぶことに。

お笑いコンビ・ロザンも11日に更新したコンビのYouTubeチャンネルで、一茂を「とあるコメンテーターの方」と濁しつつ皿洗いなどによって償わせることに反論。菅広文(46)は「ご意見としては素晴らしいと思うんですが、僕的には大反対」「僕は皿洗いとか、そういうお仕事をされている方にとって失礼」と述べ、宇治原史規(47)も「罰ゲームじゃないから」と賛同した。

ほんこんも動画内で名指しはしなかったが、一茂が語った言葉を報じる記事を読み上げてこう意見を述べた。

「皿洗いや掃除は本当に難しい仕事っていうこととか、そういうこともわからへんのかなっていうのもあります。確かにね、そこは。(中略)そんなね、衛生管理も怖いよ、湯呑やお寿司をなめた人間を厨房に入れるっていうの。コメントにも『そんな人を厨房に入れるのは怖い』ってきてましたけど、そらそうですわって思いました」

ほんこんの動画には、《ホンコンさんお疲れ様!仰る通りです》《私はスシローさんは賠償金目当てではなくて、再犯防止のための訴訟だと思います》など様々なコメントが寄せられている。

「この動画だけでなく類似の迷惑動画はSNSに多数投稿され、食の安全と安心を脅かす社会問題として問題視されています。各企業も加害者に対して、民事・刑事の両面から毅然とした措置を講じています。今年2月には『くら寿司』で迷惑動画を撮影した当時21歳の男性が逮捕・起訴されたことも記憶に新しいでしょう。“皿洗いや掃除で償わせる”という考えは、その業務をしている人達を見下していると思われかねませんし、甚大な被害に遭った企業からすれば到底受け入れられないでしょう」(全国紙記者)

波紋を呼んだ一茂の「提言」は、芸能界からもブーイングのようだ。

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