「うわさ話や、また聞きでも結構です」03年の神戸・須磨女性刺殺事件の情報求めチラシ配布 兵庫県内の犯罪被害者遺族ら

情報提供を呼びかけるチラシ=神戸市中央区三宮町2

 兵庫県内の犯罪被害者遺族らが11日、2003年に神戸市須磨区で起きた未解決殺人事件について、情報提供を求めるチラシを同市中央区の三宮センター街で配り、犯人逮捕への協力を呼びかけた。

 公益社団法人「ひょうご被害者支援センター」の主催。被害者遺族らでつくる自助グループ「六甲友の会」や同センター、県警から約30人が参加した。

 チラシには、03年2月21日夜に同市須磨区横尾6の路上で、パート従業員の寺田和子さん=当時(44)=が何者かに脚を刺されて殺害された事件の概要が記された。同市営地下鉄妙法寺駅と事件現場との位置関係を示す地図を載せ「うわさ話や、また聞きなど、どんな情報でも結構です」と求めた。

 家族連れらが行き交う中、参加者らは「20年前の事件です」と声をかけながら手渡していった。中には立ち止まってチラシに目を通す人や、家族で事件について話す姿もあった。

 同センターの遠藤えりな事務局長は「事件を思い出すことにつながるよう、取り組みを継続している。事件解決に協力をお願いします」と訴えた。情報提供は須磨署TEL078.731.0110 (篠原拓真)

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