フェンスや門扉など900点 農集排施設で金属盗 茨城県警、余罪裏付け 被害総額4385万円

茨城県警察本部=水戸市笠原町

茨城県警水戸、石岡、古河の3署と県警捜査3課の合同捜査班は12日、農業集落排水処理施設から門扉やフェンスなどの金属を盗んだとして、窃盗や建造物侵入の疑いで逮捕した男2人が、茨城県を含む3県で計32件の盗みなどを繰り返したことを裏付けたと発表した。被害総額は約4385万円相当、被害品は約900点に上った。

逮捕されたのは、茨城県古河市、自営業、男(33)、同県つくば市、会社役員、男(34)の両被告=いずれも公判中。同課によると、2人は昨年9月上旬から同11月14日までの間、県西地域や栃木、千葉各県にある農集排施設で、未遂を含む金属盗計32件の犯行を重ねたとされる。アルミフェンスは工具を使って取り外し、多い時は1度に数十枚盗んでいた。

県内の被害は21件。このうち県西地域が半数近い10件に上った。栃木は10件、千葉は1件だった。盗品は買い取り業者に転売して換金し、生活費や遊興費に充てていたという。

両被告は昨年12月から今年1月にかけて同容疑で3回逮捕。これまで5件が起訴されたほか、余罪27件について水戸地検に追送致された。2人は容疑を認めている。

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