犬がしていたらヤバい『危険なおしっこ』6選!すぐに病院へ連れて行くべき危ない症状とは?

愛犬の「おしっこ」は毎日チェックしよう

みなさんは愛犬の「おしっこ」を毎日観察していますか?

おしっこは犬の健康状態を知ることができる重要なバロメーターです。体内の変化は排出物であるおしっこに現れやすいので、日々チェックして愛犬の体調の変化を見逃さないようにしましょう。

犬がしていたらヤバい『危険なおしっこ』

愛犬のおしっこに次のような異常があれば、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。

なかには一刻を争うような重い病気が隠れている場合もありますので、すぐに対処できるように犬のおしっこは毎回確認するようにしましょう。

1.色が濃い

犬の正常なおしっこは、濁りのない淡い黄色をしています。おしっこを我慢していた時間が長いと色が濃くなったり、水をたくさん飲んだ後は薄くなったりすることもありますが、症状が続いたり、あまりに極端な色の変化は病気を疑いましょう。

たとえば、おしっこの色が濃い黄色で少し濁っている時は、膀胱で細菌が繁殖し膀胱炎になっている可能性があります。おしっこの色が黄色ではなく、茶色やオレンジ色をしている場合は肝臓機能が低下しているかもしれません。

他にも、おしっこの色が濃い場合に疑われる病気や原因には以下のものがあります。

  • 尿路結石
  • 前立腺炎
  • 黄疸

2.無色透明

おしっこは水分だけでなく体内から排出される老廃物が含まれているため、通常は黄色をしています。

ところが、腎臓の機能が低下していると老廃物をうまくろ過することができず、おしっこが水のような無色透明になることがあります。

犬のおしっこが無色透明な時は、慢性腎不全や糖尿病が疑われるので動物病院に相談しましょう。

3.血が混じる、血尿

愛犬のおしっこに血が混じったり、おしっこが全体的に真っ赤になる血尿をしたりする時は、泌尿器の炎症や傷によって出血している可能性があります。

考えられる原因は次のとおりです。

  • 尿路結石
  • 膀胱炎
  • 前立腺の異常
  • バベシア症
  • 玉ねぎ中毒

愛犬のおしっこに血が見られたら感染症や中毒になっていることもあるので、すぐに獣医師に相談してください。

4.キラキラ光っている

愛犬がペットシーツにしたおしっこが乾くとキラキラしている…。それは、結石になる前のミネラルの結晶である可能性が高いです。

この状態を放置してしまうと、尿路結石や膀胱炎を起こす恐れがありますので、早めに治療するようにしましょう。

5.緑色をしている

愛犬のおしっこが緑色をしていたら「緑膿菌」という細菌感染の可能性が高いです。

緑膿菌に感染すると、膀胱や前立腺に炎症をもたらし、緑色の色素を出すためおしっこが緑色になってしまうのです。

6.量や回数がいつもと違う

愛犬がおしっこをしなくなった、トイレには行くのにおしっこが出ない。もしくは頻繁にトイレに行く…。このように、愛犬のおしっこの量や回数に変化が見られた時は要注意です。

おしっこの量や回数がいつもと違う時は、以下の病気の可能性があります。

  • 膀胱炎
  • 尿路結石
  • 腎不全
  • 糖尿病
  • 子宮蓄膿症

特に愛犬のおしっこが出ない場合は、様子を見ずにすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

まとめ

おしっこは、犬の健康状態を知るための重要な手がかりです。

犬は体調不良や痛みを感じていても飼い主に訴えることはできませんので、飼い主が日々体調をチェックし健康管理するようにしましょう。

もし愛犬のおしっこ危ない症状が見られたら、できるだけ早く動物病院で診察を受けるようにしてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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