インドの独立系シンクタンクのインド経済監視センター(CMIE)によると、2023年5月のインド全体の失業率は7.7%だった。前月から0.8ポイント改善した。就業者と完全失業者(就業しておらず、かつ就職活動している失業者=求職中)を合わせた労働力人口が前月から減少したことで、失業率が低下した。
過去12カ月の平均失業率は7.7%で、5月は平均的な水準にあると指摘。同期間の振れ幅は6.4~8.5%だった。都市部は9.1%で、前月から1.2ポイント改善した。
5月の労働力人口は前月から1,160万人減少し、4億4,190万人だった。前月は求職者が増えたものの、就職者は少なかったため、CMIEは「就労意欲がそがれ、労働力人口が大きく減少した可能性がある」とみている。
生産年齢人口(15~64歳)に占める就業者の割合は36.6%で、前月比で0.6ポイント低下した。失業者数は3,390万人で、前月から480万人減少した。