ドイツがキミッヒの劇的PKでドローに持ち込む!ウクライナはレブロフ監督の初陣を飾れず《国際親善試合》

[写真:Getty Images]

ドイツ代表は12日、国際親善試合でウクライナ代表と対戦し3-3の引き分けに終わった。

ユーロ2024のホスト国ということで予選免除となり、強化試合を通じて世代交代も推し進めるドイツ。今月のインターナショナルマッチウィーク初戦となったウクライナ戦には[3-4-1-2]で臨み、2トップにフュルクルク、サネトップ下にブラントを据えた。

ヤルモレンコやムドリクらが先発したウクライナに対し、ドイツは開始早々に決定機を迎える。2分、ムドリクのバックパスがボックス内に残っていたフュルクルクにつながると、反転からシュートを放ったが、これはわずかにゴール右に外れた。

主導権を握ったドイツは6分、キミッヒのロングパスをボックス右で受けたヴォルフがカットインから左足を振り抜くと、ゴール前で潰れたフュルクルクに当たったボールがゴールに吸い込まれた。

幸先よく先制したドイツだったが、18分に敵陣でのミスパスからロングカウンターを受ける。ヴォルフのロングフィードを中盤で受けたティムチクが素早くDFの裏へスルーパスを送ると、ボックス右に抜け出したツィガンコフのシュートがゴールネットを揺らす。一度はオフサイドの判定が下るも、VARの末にゴールが認められ、ウクライナが試合を振り出しに戻した。

追いついたウクライナは23分にも、ヤルモレンコのスルーパスで右サイド深くまで駆け上がったティムチクがダイレクトクロス。これをニアのツィガンコフがスルーすると、後方から走り込んだムドリクが右足で合わせるとリュディガーにディフレクトしたボールがゴールに吸い込まれた。

1点を追うドイツは、ウイングバックのヴォルフやラウムが高い位置を取り両サイドから崩しにかかる。だが、バイタルエリアに入ると高いインテンシティを見せるウクライナに思うように攻撃の形を作らせてもらえない。

前半終了間際には、ボックス右手前で獲得したFKからサネが直接ゴールを狙ったが、これもクロスバーに阻まれ、前半は1-2で終了した。

迎えた後半、ドイツはフュルクルクとニコ・シュロッターベックを下げてハヴァーツとクロステルマンを投入。しかし、ドイツはミスから再び失点する。

ウクライナは56分、ブラントの浮き球バックパスをボックス内で受けたギンターがトラップミス。これを奪ったドヴビクの折り返しを最後はゴール前のツィガンコフな難なくネットを揺らした。

その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指すく中、チャンスを迎えたのはドイツ。83分、リュディガーのロングフィードをボックス手前のハヴァーツが頭に当てると、このボールに再び反応したハヴァーツがボックス内で相手マークを振り切り、冷静にシュートを流し込んだ。

1点を返したドイツは、90分にもボックス内でボールを受けたハヴァーツがソボルに倒されてPKを獲得。これをキミッヒがゴール左隅に流し込み、土壇場で試合を振り出しに戻した。

結局、試合はそのまま3-3でタイムアップ。なお、終盤の連続ゴールで辛くも追いついたドイツは、16日にポーランド代表と親善試合で対戦。一方、善戦したウクライナは、同日にユーロ予選で北マケドニア代表と対戦する。

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