『働く犬』はこんなにたくさんいる!人々を支えるその存在と役割を徹底解説

人々を支える働く犬の役割

人間の生活や安全のために働いてくれることを「使役犬」といいます。今回は、そのさまざまな使役犬の存在そして役割について解説します。

1.盲導犬

人々を支える働く犬の役割には、人の目の代わりになる、ということがあります。

その役割の担っているのが盲導犬です。視覚に障害を持つ人が安全に歩くためのお手伝いをするパートナーとして働いています。

  • 交差点の前で止まること
  • 指示された方向に進むこと
  • 障害物を避けること
  • 段差の前で止まること
  • 道路の側を真っ直ぐ歩くこと
  • 目的物に案内すること

盲導犬には、主にこのような役割があります。

犬が道を覚えて案内しているんだろうと思われる人もいらっしゃるようですが、実はそうではありません。

パートナーである人の指示に従って歩くため、道を間違えてしまうこともありますし、障害物にぶつかってしまうこともあります。

自宅の入り口に上手く入ることができず、周辺を行ったり来たりしている人と盲導犬を見たことがありました。

お困りの人と盲導犬を見かけた時は、「何かお困りですか?」「お手伝いできることはありますか?」と声をかけてあげてほしいです。

2.警察犬

人々を支える働く犬の中には、複数の役割を担う犬もいます。

  • ニオイを追跡することで遺留品や犯人に辿り着くこと
  • ニオイをすることで行方不明者を探し出すこと
  • ニオイを追跡することで違法薬物や爆発物を探知すること
  • ニオイから遺留品と犯人が一致するかどうかを特定すること
  • パトロールや監視や護送などの警備を行うこと
  • 犯人が逃走しないように見張ること
  • 逃走しようとする犯人を取り押さえること(最も危険な役割)

これはほんの一例で、挙げればキリがないほどの役割を担っているのが警察犬です。

3.災害救助犬

人々を支える働く犬の役割には、土砂やがれきの中から行方不明者を探し出す、ということがあります。

ニュース番組でもよく見かけたことがあるのではないでしょうか。この役割を担っているのは災害救助犬です。

救助活動中、命を落としてしまう犬もいます。土砂やがれきに埋まった人を発見するため、命を救い出すため、命がけで働く犬です。

日本では災害が起きやすく、災害救助犬として働く犬も多くいます。そのため、海外で起きた災害時にも災害救助犬として派遣されることがよくあります。

日本で最も有名な災害救助犬をご存じですか?殺処分の寸前で救い出され、災害救助犬として大活躍する“夢之丞(ゆめのすけ)”です。

まとめ

人々を支える働く犬の存在と役割を解説しました。

  • 盲導犬
  • 警察犬
  • 災害救助犬

人々を支える働く犬の多くは大型犬です。力強さ・体の丈夫さ・賢さ・従順さなどが求められる、困難の多い厳しい環境で働かなければならないためです。

また、小型犬が活躍することもありますし、働く現場によっては幼い子犬が働くこともあります。

使役犬を可哀想だと感じる人もいらっしゃるでしょう。人のために働き、命を落とす犬もいます。厳しい訓練を受ける姿、過酷な現場で働く姿を見ると涙が溢れますが、その働きに感謝したいですね。

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