わんダフルに応援! 保護犬2匹、べに花まつりと犬猫譲渡会をPR 桶川市が任命、バンダナとおやつ贈る

小野市長から「第26回べに花まつり わんダフルおうえん隊PR犬」に任命された熊五郎(左)とスト=桶川市役所

 埼玉県桶川市は、「第26回べに花まつり わんダフルおうえん隊PR犬」に2匹の保護犬を任命した。2匹は17、18日に開催するべに花まつりと17日に同会場で行われる犬猫譲渡会をPRする。

 任命されたのはNPO法人日本動物生命尊重の会アリスの熊五郎(推定5歳雄)とわんにゃん小梅保育園FARCOのスト(推定10歳雌)。任命式では、小野克典市長からアリスの坂本由美代表と小梅保育園の塚本美和代表にそれぞれ任命書が手渡され、熊五郎とストにべに花まつりPR犬バンダナが首に巻かれた。さらにご褒美の犬用おやつも贈られた。

 動物と共生する街づくりを推進している市では殺処分ゼロを目指して、定期的に犬猫譲渡会を開催、動物愛護啓発活動に取り組んでいる。小野市長は「べに花まつりでの譲渡会もだいぶ周知されてきた。楽しみに来てくださる方も多い。保護犬たちが新たな家族に巡り合えたらうれしい」とあいさつした。

 アリスの坂本代表は「毎年お声かけくださって感謝しています。これからも地道な活動を続けたい」と話した。熊五郎の預かりボランティア今野智子さん(さいたま市浦和区)は「うちに来て2カ月弱。とても甘えんぼでかわいい。離れ難いけれど、良い飼い主が見つかってほしい。他の子も助けなればならないので」と優しく熊五郎をなでた。

 ストは一度小梅保育園を卒業したが、ネグレクトなどに遭い戻ってきた保護犬。目も見えず、耳もよく聞こえないという。ストを世話する塚本代表は「べに花まつりのPR犬に任命されるのは会として初めて。ストはかわいそうな思いをしたので、これからも一緒にいるつもり。会のPR犬として頑張ってもらいます」と明るく話した。

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