メッツが元本塁打王ボイトとマイナー契約 アロンソの代役候補か

日本時間6月13日、メッツは元本塁打王のルーク・ボイトとマイナー契約を結び、ボイトを傘下マイナーAAA級シラキュースに配属したことを発表した。ヤンキース時代の2020年にメジャー最多の22本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを獲得したボイトだが、それ以降は不振が続き、ブリュワーズとマイナー契約を結んだ今季は開幕ロースター入りを勝ち取ったものの、5月下旬にDFAとなり、6月上旬には解雇されてフリーエージェントとなっていた。

現在32歳のボイトはメジャー通算95本塁打を放っている強打の一塁手。カージナルスからヤンキースへトレードされたことをきっかけに開花し、メジャー定着を果たして新型コロナウイルスのパンデミックの影響で短縮シーズンとなった2020年には本塁打王のタイトルを獲得した。ところが、翌2021年は故障もあって68試合で打率.239、11本塁打、35打点、OPS.765と低迷し、パドレスとナショナルズでプレーした昨季も135試合で打率.226、22本塁打、69打点、OPS.710と不本意なシーズン。今季はブリュワーズで22試合に出場して打率.221、0本塁打、4打点、OPS.549に終わっていた。

メッツがボイトの獲得に動いたのは、主砲ピート・アロンソの故障者リスト入りによって正一塁手が不在となったことが影響しているとみられる。アロンソの離脱後、メッツはマーク・キャナとマーク・ビエントスを一塁手として起用しているが、キャナは本来、外野のレギュラーの一角を担う選手であり、若手有望株のビエントスはメジャー通算86打席で打率.167、2本塁打、OPS.489と満足のいく結果を残せていない。ボイトはまずマイナーでプレーすることになるが、早い段階で結果を残せば、アロンソの代役としてメジャーから声がかかるだろう。

なお、アロンソは左手首の打撲と捻挫で少なくとも3~4週間は戦列を離れる見込み。順調にいけば、オールスター・ブレイク前に復帰できるとみられている。

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