メタリカらが出演した英ダウンロード・フェスが過去最高の動員数を記録

Download 2023 crowd view - Photo courtesy of Live Nation UK

今年20周年を迎えた<ダウンロード・フェスティバル>が、現地時間2023年6月8日から6月11日の4日間にわたって英レスターシャーのドニントン・パークで開催された。同フェスティバル史上、最速のチケット・セールスと最高の動員数となる10万人を記録した今年のダウンロードは、6つのステージで、世界中から集結したロックとメタル界を代表するバンドが連日、熱狂のパフォーマンスを繰り広げた。

英国で最もフレンドリーなオーディエンスが、包括性、自己表現、そして大量のヘッドバンギングを祝うイベントとして広く知られている同フェスティバルの定評にファンは再び応え、メタリカからヘイルストームまで幅広いバンドが出演したステージは終始熱気に包まれた。加えてポッドキャストの生配信やDJセット、さらにファンに様々な体験を提供するビレッジ(District X)など、まさにヘヴィロック、ヘヴィ・メタルのファンにとっては至福の週末となった。

初日となる6月8日のヘッドライナーを務めたメタリカは、その伝説的なショーマンシップでApex Stage(メイン・ステージ)を完全に掌握。

翌6月9日には、シェフィールド出身のジャンルを超越したロックバンド、ブリング・ミー・ザ・ホライズンがステージに登場し、エヴァネッセンスのエイミー・リーやオルタナティヴロック・デュオ、ノヴァ・ツインズなどのスペシャル・ゲストを迎えたダウンロード限定のユニークな演出で観客を熱狂させた。

6月10日(土)には初日に続いてメタリカが再びヘッドライナーとして登場し、地球上で最も偉大なメタルバンドの1つとして歴史にその名を刻み、最終日となる6月11日(日)には、ヘッドライナーのスリップノットがエネルギーとパワーに満ち溢れた壮大なステージでフィナーレを飾っている。

今年のダウンロード・フェスティバルには、他にもヘイルストーム、スキンドレッド、エヴァネッセンス、ペンデュラム、サイモン・ニール(ビッフィ・クライロ)による新プロジェクトのエンパイア・ステート・バスタード、再結成したザ・ブラックアウト、クリーパー、コヒード・アンド・カンブリア、アイス・ナイン・キルズ、ゴースト、パークウェイ・ドライヴ、エレクトリック・カウボーイらに加え、ノヴァ・ツインズ、キッド・ブッキー、キッド・カピーチといったイギリスの若手バンドも多数出演した。

また、同フェスティバルの開催期間中は、観客の多様性に敬意を表したライヴ写真によるドキュメンタリー企画“Humans of Download”が実施され、参加者たちの多彩なファッションやコスチュームが公式ソーシャル・チャンネルやサイトを通して共有。この企画でダウンロードとコラボレーションしたクリエイティブ・ディレクターのダニー・ノースは、「この場所と、この空間に集う美しい人々は、私の魂を満たしてくれます。このフェスティバルを支えている人々を鏡のように映し出す写真シリーズを作りたかったんです」と述べている。

さらに、2024年の6月14日~16日に、ダウンロード・フェスティバルが再びドニントン・パークで開催されることも発表され、公式ウェブサイトで限定早割チケットの先行販売がスタートした。

その他の関連のニュースとして、メタリカは、ダウンロード・フェスティバルの準備期間中、メタリカは近隣の町レスターに拠点を置くホームレスの支援団体“Help the Homeless”に連絡を取り、労働力教育、飢餓との闘い、災害救助、その他の重要な地域サービスを支提供するために彼らが2017年に設立した慈善団体“All Within My Hands Foundation”から4万ポンド(約7億円)の寄付を行なっており、この寄付について彼らは、「この街で最も危険に晒された弱い立場にある人々に命綱を提供するためのもの」と述べている。

Written By Tim Peacock

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