フィリーズ勝率5割復帰ならず リアルミュートがサイクル安打達成も

【フィリーズ8-9ダイヤモンドバックス】@チェイス・フィールド

フィリーズは正捕手のJ.T.リアルミュートがサイクル安打を達成するなど13安打8得点の猛攻を見せたものの、投手陣がダイヤモンドバックス打線に攻略されてしまい8対9で逆転負け。勝てば勝率5割復帰という状況だったが、あと一歩届かなかった。ダイヤモンドバックス2番手のドレイ・ジェイムソンが3勝目をマークし、5番手のミゲル・カストロが7セーブ目を記録。フィリーズ3番手のディラン・コビーは2敗目(1勝)を喫している。

試合は序盤から荒れた展開となった。フィリーズは序盤から打線が繋がり3回表までに5対1とリードを広げたが、コービン・キャロルへの2打席連続死球にヒートアップしたダイヤモンドバックスのトーリ・ロブロ監督が退場処分となると流れが一転。3回裏、4回裏に2点ずつを返して同点としたダイヤモンドバックスは、6回裏にもエバン・ロンゴリアの9号3ランなどで4点を奪い9対5と優位に立った。

しかしフィリーズも反撃。7回表に2本のタイムリーで2点差とすると、9回表にはブライソン・ストットのタイムリーで1点を返す。なおも二死2塁でコディ・クレメンスが放った打球が一度はホームランと判定されたものの映像判定の結果、判定はファールに。逆転が幻となったフィリーズは、次のボールでクレメンスが三振を喫して力尽きた。

敗れたフィリーズだが、リアルミュートは捕手として2011年のジョージ・コッタラス以来メジャー史上17人目、フィリーズの選手としては2004年のデービッド・ベル以来となるサイクル安打達成となった。この日は2回表に6号ソロを放つと、3回表に勝ち越しのタイムリー三塁打と序盤のうちに難易度の高い2つを揃え、5回表に単打を放ち王手を掛ける。期待が高まった7回表の第4打席は四球となったものの、9回表の最終打席で見事左中間フェンス直撃の二塁打を放ち快挙を成し遂げた。今季はまだ打率.256と実力を発揮しきれていないリアルミュートだが、フィリーズの浮上には間違いなくこの正捕手の打棒が必要で、ここから勢いに乗っていけるか注目だ。

The post フィリーズ勝率5割復帰ならず リアルミュートがサイクル安打達成も first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.