3D義足提供に安藤忠雄財団賞 ウクライナ支援へ資金募集

安藤忠雄さん(右)から安藤忠雄文化財団賞を贈られる「インスタリム」社長の徳島泰さん=10日、大阪市

 環境・社会問題の解決に取り組む個人、団体に贈る第9回安藤忠雄文化財団賞(同財団主催)が13日までに、3Dプリント技術を使い海外で安価な義足を製作、困窮者を支援するベンチャー企業「インスタリム」(東京都千代田区)社長の徳島泰さん(44)に決まった。

 大阪市での授与式で徳島さんは、ロシアの侵攻で続出するウクライナの負傷者に義足を提供する計画を説明。19日までクラウドファンディングで資金を募っているとし「受賞を励みに頑張りたい」と語った。財団代表理事で建築家の安藤忠雄さん(81)は「徳島さんの活動をサポートできれば、日本ももう少し世界に存在感のある国になる」とした。

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