カルト教団から脱走した娘 逃げ込んだ一軒家には二匹の子ブタ 「オオカミの家」予告

チリの2人組監督であるレオン&コシーニャによるストップモーション・アニメーション映画「オオカミの家」の劇場公開日が8月19日に決まり、予告編が公開された。レオン&コシーニャの最新作で、アリ・アスターが製作総指揮を務めた短編「骨」も同時公開される。

予告編では、カルト教団のコミューンから脱走したマリアが、逃げ込んだ一軒家で二匹の子ブタと出会う場面からスタートする。安全な場所を見つけたかに思えたが、子ブタも部屋も禍々しい姿に形を変え、どこからかマリアの名前を呼ぶ声がするという不穏さに満ちた映像となっている。

「オオカミの家」は、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いた作品。美しい山々に囲まれたチリ南部のドイツ人集落に、動物が大好きなマリアという美しい娘が暮らしていた。ある日、ブタを逃がしてしまったマリアは、きびしい罰に耐えられず集落から脱走してしまう。逃げ込んだ一軒家で出会った2匹の子ブタに「ペドロ」「アナ」と名付け、世話をすることにしたマリア。だが、森の奥から彼女を探すオオカミの声が聞こえはじめる。おびえるマリアに呼応するように、子ブタは恐ろしい姿に形を変え、家は悪夢のような世界と化していく

ピノチェト軍事政権下のチリに実在した、コロニア・ディグニダというコミューンにインスパイアされたいう本作。レオン&コシーニャが、監督のほかに脚本、美術、撮影、編集も務め、企画から完成まで5年の歳月を費やして作られた。本作を鑑賞したアリ・アスターが絶賛し、短編「骨」の製作総指揮に名乗りを上げ、さらに自身の最新作「Beau is Afraid」内の 12分にも及ぶというアニメ・パートも彼らに依頼した。

【作品情報】
オオカミの家
2023年8月19日より、 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
© Diluvio & Globo Rojo Films, 2018


2023年8月19日より、 渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
配給:ザジフィルムズ
© Pista B & Diluvio, 2023

© 合同会社シングルライン