ショーン・メンデス、スランプを打開してくれた「What the Hell Are We Dying For?」について語る

ショーン・メンデスが、制作してから24時間以内にリリースしたニュー・シングル「What the Hell Are We Dying For?」についてApple Music 1のゼイン・ロウに語った。

この悲痛な楽曲のインスピレーションについて彼は、「この1年ちょっとの間、スタジオで自分の声(考え)とかやりたい音楽を見つけるのにすごく苦労して、ライターたちと一緒に部屋にいるとか、ブースに入って歌う勇気を持つことすら大変だったんです。ニューヨークの北部にいて、人間関係やキャリア、環境について、いろいろなことを感じていました。スタジオにいる時に深い失望を感じて、ようやくインスピレーションが湧いてきたんです。正直なところ、その瞬間は1年半のスタジオ生活で初めて感じたような気がしました」と明かした。

続けて彼は、「切迫感、素直な興奮、つながった感覚……つまり、これが今の自分だ、これが今の自分の気持ちだ、という感情を抱いていたと思います」と述べ、「ニューヨークにいて、空がオレンジ色で、空気が濃く、言葉が流れて、これが起こったんです。今思えば怖かったです。朝起きて、“うわ、僕何したんだろう?”って感じでした。自分にとっては良いことだったと思います。深いところに飛び込む必要があったんです。そうでなければ、何年も座り込んで自問自答していたかもしれません……それは人生において何を大切にするのか、ということに還るのではないでしょうか?誰を大切にするのか?生きがいとは何か?なぜ、僕たちはこうやって人生に積極的に参加するのか?」と説明した。

カナダの山火事によりニューヨークのスカイラインが煙に包まれたことを受けて、ショーンは楽曲のリリースと同時に被災した人々を救済するためにカナダ赤十字に寄付することを明らかにした。

ショーンは昨年、自身のメンタル・ヘルスに集中するために、2022年に予定されていた北米/欧州ツアーを延期し、その後キャンセルした。この楽曲はそれ以来となる音楽活動への復帰を意味する。そんな彼は現在の心境について、「本当に正直に言うと、まだ全てにおいて少し混乱している感じなんです。ちょっとだけ。色々考えてしまうんです。この曲がどう受け止められているか自覚しています。気まぐれに作った曲ですが、それを誇りに思う気持ちもある。でも何よりも、正直なところ、本音を言えば、ライターズ・ブロック(スランプ)という恐ろしい壁を破って、再び創作活動ができるようになったことが嬉しいんです。それだけで嬉しい。そしてこれからも続けていくつもりだし、曲を作り続けていくつもりです、ここに何かあると本当に思っているので」と話している。

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