日本に寄港する最大級のクルーズ客船「MSCベリッシマ」(17万1598トン)が13日、神戸市中央区の神戸ポートターミナルに初めて寄港した。同市の消防艇による放水や消防音楽隊の演奏に加え、集まった市民らが風船を放って出迎えた。
神戸港に入港したクルーズ客船では過去最大。全長315メートル、幅43メートル、高さ65メートルで、5千人以上が乗船できる。スイスのクルーズ会社が運航し、総トン数は日本を代表する豪華客船「飛鳥Ⅱ」の3倍強に上る。
ベリッシマは横浜港を12日夜に出て、神戸には13日午後4時ごろに到着した。地元の海運会社、早駒運輸(同市中央区)が観光遊覧船で出迎えるイベントを開き、約150人が参加。巨大な船体を間近で見た大阪府枚方市の男性会社員(41)は「思った以上に大きく、まるでビルが動いているような迫力があった」と満足げに話した。
ベリッシマは14日午後8時に神戸港を出港し、次の目的地、広島港に向かう。(大島光貴)