6月11日、2023年MotoGP第6戦イタリアGP MotoGPクラスの決勝がイタリアのムジェロ・サーキットで行われ、アプリリア・レーシングのアレイシ・エスパルガロは6位、マーベリック・ビニャーレスは12位でフィニッシュした。また、ワイルドカード参戦のロレンツォ・サバドーリは18位で終えている。
7番グリッドからスタートしたアレイシ・エスパルガロは、週末を通して足の怪我に悩まされながらも、マシンのサポートを受けながら、ジャック・ミラー（レッドブルKTMファクトリー・レーシング）とマルコ・べゼッチ（ムーニーVR46レーシング・チーム）との激しいバトルとオーバーテイクの末、6位でフィニッシュした。アレイシは右足の回復を最優先としながら、ドイツ、オランダの二連戦でのポイント獲得を目指す。
一方、ビニャーレスは週末を通してパフォーマンスを阻害していた問題を解決することができなかった。12番グリッドからスタートしたマーベリックは、フロントのグリップ不足に悩まされ、12位でフィニッシュし、総合的なパフォーマンスを向上させることはできなかった。
ロレンツォ・サバドーリもテストチームの3台目のマシンで参戦した。サバドーリはいいペースで走行していたが、レース中盤から始まったフロントのフィーリング低下によりポイント圏内でのフィニッシュを逃した。
■アレイシ・エスパルガロ（決勝：6位）
「残念ながら、この週末は期待していたようなパフォーマンスを発揮することができなかった。怪我は言い訳にはならない。昨日も今日も、レース中に怪我が影響したわけではなく、単純にスピードが足りなかっただけなんだ。これからも努力を続ける必要がある。差が広がりすぎて縮まらないことはないけど、たったひとつのディテールで状況が変わるだろうね」
■マーベリック・ビニャーレス（決勝：12位）
「難しい週末、そして難しい一日だった。特にフロントは、グリップの許容範囲を見つけることができず、マシンに乗っていることさえ難しいほどだった。レースでは、2周目からグリップを失い始めて、オーバーテイクできたのは終盤だけだった。なぜこのようなことが起こったのか、当然、データを分析しなきゃいけない。そして、改善のために努力を続けるよ」
■ロレンツォ・サバドーリ（決勝：18位）
「結果には反映されていないけれど、今週末の仕事ぶりやペースには満足している。今日はポイント圏内でバトルできていた。レース中盤にフロントエンドのフィーリングを完全に失うまでは、いい感じで速く走れてたんだ。何が原因かはこれから調べるけど、残念ながら、こうなったら完走するしかなかったよ」
