地下道冠水で再発防止要請、滋賀 女性死亡受け近江八幡市検証委

検証委員会から最終報告書を受け取る滋賀県近江八幡市の小西理市長(右)=13日午後、同市役所

 滋賀県近江八幡市の地下道が豪雨により冠水し、同市の岩田鈴美さん=当時(72)=が溺死した事故で、有識者らでつくる市の検証委員会は13日、最終報告書を小西理市長に提出した。地下道を管理する市と県は冠水対策への認識が甘かったと指摘し、大雨時の通行規制の手順を盛り込んだマニュアル作成など再発防止策を求めた。

 事故は昨年7月に発生。JR安土駅近くの地下道で岩田さんが水に浮いた状態で見つかった。市は翌8月に検証委を設置。岩田さんの遺族は同12月、安全対策に不備があったとして県と市に計約4千万円の損害賠償を求める訴訟を大津地裁に起こしている。

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