御饌米奉納 八坂神社で順番決め 19町内の総代が祭り衣装でくじ引き

 上越まつり直江津祇園祭のクライマックスとなる御饌米(おせんまい)奉納の順番決めが10日夜、奉納場所の八坂神社で初めて行われた。19町内の総代が法被や浴衣の祭り衣装で集まり、「くじ取り式」形式で順番を決めた。

八坂神社でくじを引き、御饌米奉納の順番が決まった

 同祇園祭は高田に赴いたみこしの川下りを、屋台と花火が迎える7月26日に始まる。直江津を巡行する各町内の屋台に積まれた米俵を、同神社に奉納する29日まで、にぎやかに繰り広げられる。コロナ禍のため、3年ぶりの実施となった昨年は規制や行事の縮小があり、今年は完全にコロナ禍前に戻って実施する。
 順番決めは、これまで各町内の総代らが集まる直江津地区連合青年会(地区連)の会長会議で決めていたが、今年は完全復活に合わせて京都の祇園祭で行われているくじ取り式を採用した。
 各町内の総代はくじを引いて広げ、自分の町内の番号を読み上げた。1番手を引いた塩浜町の青山大樹総代(35)は「緊張するが、楽しい祭りにしたい」と意気込みを話した。くじ取り式後は同神社の岩片稔彦宮司から、奉納時の作法などの解説を聞いた。
 地区連の池田保会長(40)は「法被姿でそろって順番を決め、実感が湧いてきた。今年は規制がなく、完全復活。全町内が楽しく、今後につながる祇園祭にしたい」と話した。
 今年の御饌米奉納の順番は次の通り。
 (1)塩浜町(2)荒川町(3)天王町(4)沖見町(5)浜町(6)旭区(7)栄町(8)東雲町(9)福永町(10)港町(11)八幡(12)本町・横町(13)石橋一・二(14)住吉町(15)四ツ屋(16)御幸町(17)善光寺浜(18)安国寺(19)あけぼの

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