引き込まれる名画 ファン堪能 瀬戸内 近代巨匠絵画展は会期終盤

ピカソの「画家とパレット」に見入る来場者

 瀬戸内市立美術館(同市牛窓町牛窓)の特別展「近代巨匠絵画展―自画像・裸婦から見る日本洋画の変遷と杉山寧」は会期終盤。13日も熱心なファンが足を運び、美術史に名を残す巨匠たちの作品を堪能していた。

 茨城県笠間市で美術館を運営する日動画廊(東京)のコレクションを中心に61点を展示。洋画草創期に活躍した高橋由一や「麗子像」で知られる岸田劉生、本場パリに学んだ佐伯祐三らによる自画像や女性像を並べ、明治から昭和まで、それぞれの時代の影響を受けた多彩な表現を紹介している。

 平山郁夫や東山魁夷らとともに昭和の日本画壇をリードした杉山寧やシャガール、ピカソといった海外の有名画家の作品も併せて展示。倉敷市の女性(79)は「本物の絵画は写真などで見るのと雰囲気が違い、引き込まれる」と話していた。

 18日まで。山陽新聞社など主催。15、18日午後1時半から学芸員らのギャラリートークがある。

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