自宅で死亡していた陸上金メダリスト、死因は出産時の合併症と判明

19世界陸上ドーハ大会の走幅跳決勝でのボウイさん(写真:ロイター/アフロ)

米国の陸上選手で五輪金メダリストのトリ・ボウイさん(享年32)が先月2日、フロリダ州の自宅で遺体となって発見された。死因は不明とされてきたが、今週、ボウイさんの代理人が、出産に伴う合併症で命を落としていたことを公表した。CBS NEWSなどが報じている。

USA TODAYは、ボウイさんの親しい友人らが、「数日間連絡が取れない」と警察に相談し、福祉調査に入った保安官代理が自宅のベッドの上で息絶えたボウイさんを発見したと報じた。USA TODAYが入手した検死官事務所の報告書によると、ボウイさんは死亡当時妊娠8カ月。陣痛中に呼吸不全と子癇(妊娠高血圧症候群に起因する痙攣発作)を起こして亡くなったという。

代理人のキンバリー・ホランド氏は「残念ながら、メディアを含む多くの人々が、彼女が自分で何かをしたという憶測を立てていました。それにはとても傷つけられました。真実を知った今、謝罪の言葉が聞かれることを願っています」とコメントした。

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