日本の上場ゲーム各社を凌駕。「原神」のmiHoYo、純利益は約3,100億円との見通し

中国・光明日报は、「原神」などのモバイルゲームの開発運営を行うmiHoYoの2022年の売上高が273億4000万元に、純利益が161億4500万元になる見通しであることを明らかにした。

▶光明日报

同社はスマートフォンや各種コンシューマ向けのゲーム開発会社として、基本無料プレイスタイルのオープンワールドゲーム「原神」の運営で知られている。本作は2020年に日本を含む全世界での配信を開始して以降、一時は追随を許さない人気を獲得。現在も人気は顕在で、直近ではわずか2年4ヵ月で日本市場の累計収益が10億ドル(≒1200億円)を突破したことが話題になっていた。

そしてこのたび、miHoYoの純利益が161億元(約3,154億5千万円,利益率60%)を突破する見通しであることがわかった。これにより、「原神」がリリースされた2020年からの直近2年間で約180%増という高い成長を見せていることも同時に明らかになった。

この「3,100億円」という数値については日本の名だたるゲーム関連企業を上回るものとなっており、業界関係者からは驚きの声が見られた。たとえば直近の決算短信を参考にすると、バンダイナムコホールディングスが903億円、スクウェア・エニックスが492億円、カプコンが367億円となっている。

また、中国国内においては中国版GAFAの一員であるTencent(腾讯)やゲーム業界の代表的な企業NetEase(网易)に次ぐ3位にランクインしている。未だ上位2社とは大きな差があるものの、miHoYoは本年4月に新作ゲーム「崩壊:スターレイル」をリリースするなど、今後の展開と成長に世界中から注目されている。

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