茅育成へ草刈り奉仕 南砺・菅沼世界遺産の屋根材

茅葺き屋根の材料を育てる茅場の草を刈る参加者=南砺市の菅沼合掌造り集落

 南砺市の世界遺産・菅沼合掌造り集落で13日、合掌家屋の茅葺(かやぶ)き屋根の材料を育てる茅場の草刈りが行われ、中日本高速道路富山高速道路事務所(富山市)の社員やグループ社員ら約60人が奉仕作業に汗を流した。

 作業には、東海北陸自動車道4車線化の工事受注者や住民、南砺市職員らも参加した。越中五箇山菅沼集落保存顕彰会の中島慎一会長があいさつした後、岡田秀実所長ら参加者は集落周辺の茅場3カ所の計約7700平方メートルで、茅の周辺に生えた雑草を刈り取った。

 このほか参加者は同市楮(こうず)で、カボチャ「五箇山ぼべら」の栽培の手伝いにも当たった。

 

 

 

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