【マイアミ共同】「トランプ！ トランプ！」―。トランプ前米大統領が出廷した南部フロリダ州マイアミの裁判所周辺では13日、多くの支持者が赤い帽子や星条旗を身にまとい、噴き出す汗を拭いもせず熱狂的な連呼で起訴に抗議した。前大統領を批判する人たちと小競り合いになる場面も見られた。
出廷は午後3時に予定されていたが、警察車両に先導された前大統領の車列は午後2時前に裁判所に到着した。米メディアによると、前大統領は濃い色のスーツに赤いネクタイのおなじみの服装。廷内では座って腕を組み、裁判官が読み上げる起訴内容を聞いた。
裁判所周辺は一部の道路が封鎖され、厳戒態勢が敷かれた。「バイデン大統領もクリントン元国務長官も機密の扱いで問題視された。なぜトランプ前大統領だけが起訴されるのか」。西部カリフォルニア州から駆け付けた教師の女性（60）は捜査への不満を口にした。
マイアミに住む看護師の女性（54）も「前大統領だけが起訴されたのは納得できない。司法は腐敗している」と訴えた。
