GK陣最年少、初のW杯に臨む東京NB田中桃子「ベレーザの代表であることを胸に刻んで」

W杯への意気込みを語る藤野あおば(左)、植木理子(中央)、田中桃子(右)[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

日テレ・東京ヴェルディベレーザのGK田中桃子が、W杯へ向けての意気込みを語った。

【写真】会見に臨み、日本国旗や意気込みの色紙を手にする藤野、植木、田中

日本サッカー協会(JFA)は13日、来月に迫るオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)のメンバー23名を発表。WEリーグの日テレ・東京ヴェルディベレーザからは、GK田中桃子、FW植木理子、FW藤野あおばが選出された。

メンバー発表後、3選手は高円宮記念JFA夢フィールドにて会見を実施。意気込みを語った。

初のW杯へ臨むこととなる田中は、GK陣の中では最年少の23歳。「(W杯は)目指していた憧れの舞台なので、嬉しい気持ちや驚きなどいろいろな感情があります」と、様々な感情が入り混じっているようだ。

そのうえで「自分にはまだまだ足りないものがある」と分析。2016年のU-17女子W杯で準優勝に終わった悔しさを糧に、ここまで取り組んできたと話す。

「自分にはまだまだ足りないものがあると理解していますし、全部の試合でどれくらい活躍できるかは未知数だとは思いますが、最初に代表に来た時から『チームのために前向きなエネルギーを与えられるか』ということをテーマにしているので、大きな舞台というプレッシャーの中でもそれができるかにフォーカスしてやっていきたい。素晴らしい先輩GKたちを含め、GKグループとして胸を張ってやっていけたらと思います」

「アンダー世代で自分は優勝できなかった代なんですけど、その悔しさを常に持ってやってきたので、まずはその想いをしっかりどんなプレーにも表すことが1つと、自分自身の強みであるクロス対応の積極性のような、若いキーパーだからこそある勢いみたいなものは自分だからこそ出せるのかなと思っているので、そういう部分でもチームに力を与えていけたらなと思っています」

東京NBは育成年代からなでしこジャパンまで常に代表選手を輩出している、女子サッカーの超名門だ。そのクラブの誇りを背負って大会へ赴きたいと、力強いコメントも残している。

「メニーナやベレーザ、東京ヴェルディは育成に力を入れて、常に世界で戦える選手を輩出するためにあるクラブだと思っていますし、そういう風に育てられてきた人たちがベレーザで戦っている」

「代表や世界を目指すことが当たり前という世界を見せてくれた指導者の方々に感謝しつつ、下の世代にもつなげられるように、ベレーザの代表であることを胸に刻んで戦っていきたい」

© 株式会社シーソーゲーム