ロシアの戦術核、数カ所に配備 ベラルーシ大統領

ミンスク周辺の軍需産業施設でメディアに語るベラルーシのルカシェンコ大統領=13日(大統領府提供・ロイター=共同)

 ベラルーシのルカシェンコ大統領は13日、ロシアのプーチン大統領と自国内への配備で合意したロシアの戦術核兵器について「数カ所に分散させる」と述べた。ロシア国営テレビとのインタビューを、ベラルーシ大統領府に近いメディアが通信アプリで報じた。

 ルカシェンコ氏は、戦術核の保管設備は「たくさんある」と述べ、ソ連時代に国内各地に存在した核兵器配備施設のうち「既に5~6カ所を再稼働させた」と説明。今後も配備先を増やしていくと述べた。

 配備される核兵器は広島や長崎に投下された原爆の「3倍の威力がある」と述べ、ロシアのウクライナ侵攻支持を理由にベラルーシと対立を深めるNATO側をけん制した。

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