1954年に開場し、戦後の新劇ブームをけん引した東京・六本木の俳優座劇場が、2025年4月末で閉館することが14日分かった。運営会社は、施設の老朽化が進むなどし、収支が厳しくなったとしている。
劇場は54年4月、劇団俳優座の創立10周年を記念して建設。俳優座をはじめとする数々の劇団の名舞台が生まれ、多くの名優を輩出してきた。80年に300席の劇場を併設するビルに改築された。
運営会社の担当者は「続けていきたかったが、ビル自体の老朽化で設備の修繕費がかかるなどし、運営が厳しくなった」と話している。