マスキングテープで描く個性的な肖像画 17、18日 青森・弘前市で個展

ココ・シャネル
ボブ・マーリー

 青森県藤崎町出身で宮城県気仙沼市在住の障害児童福祉施設職員小田亜希子さん(46)による、マスキングテープを使ったコラージュアート展が17、18の両日、弘前市百石町の弘前オランドで開かれる。テープの色や柄を生かして描き出す写実的、個性的な肖像画が話題を呼びそうだ。

 幼い頃から絵が好きで毎日のように描いてきた小田さん。気仙沼市では個展開催やアーティスト展への出展のほか、詩誌の表紙を手がけるなど活躍している。

 マスキングテープアートとの出合いは5年ほど前。同市内のカフェで、サンマやホヤなどをモチーフにしたポストカードをたまたま見かけ「面白い、やってみよう」と思い立ったという。

 ジョン・レノン、マイケル・ジャクソン、マイルス・デイビスなどの肖像画をこれまで約30点制作してきた。独特の手法で光と影、立体感が効果的に表現されている。

 「とにかく細かい作業なので体力と根気が要るが、自分の好きな人物を表現するのが楽しい。テープは途中で何度でも剥がしてやり直せるのが利点」と言う小田さん。今回、母校弘前中央高校時代の仲間たちが支援しており「青春時代を過ごした街で、一緒に個展を開催できるのはすごくうれしいし感慨深い」。会場ではポストカードの販売も予定しており「気軽に楽しんでもらえたら」と話している。

 時間は17日が正午~午後6時、18日が午前11時~午後7時。入場無料。

© 株式会社東奥日報社