【富士市殺人事件】不起訴から一転起訴へ 検察審査会の「不起訴不当」議決で再捜査の結果 地検沼津支部 12日

2021年、静岡・富士市で、男が30代の男性を殺害した事件で、地検沼津支部は男を不起訴としていたが、検察審査会が「不起訴不当」としたことを受け再捜査した結果、一転、12日に起訴した。

起訴状などによると、被告の男(39)は2021年5月、富士市の自宅で、男性(当時37)の頭や顔などを金属バットで複数回殴るなどして殺害した罪に問われている。

この事件を巡り、地検沼津支部は2022年1月、被告について責任能力に問題があると判断し、不起訴処分とした一方、覚せい剤取締法違反の罪などで起訴し、被告は、懲役1年6か月の実刑判決を言い渡された。男性の遺族は殺人容疑が不起訴となったことを不服として検察審査会に審査を申し立て、2022年10月、検察審査会は「不起訴不当」と議決した。

地検沼津支部は一転、起訴とした理由について「検察審査会の議決を真摯に受け止め、法に照らし刑事責任を問えると判断した」と話している。

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