青木功と並ぶメジャー42戦目の松山英樹 優勝スコアは想像もつかず

開幕2日前は練習場でみっちり(撮影/中野義昌)

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(13日)◇ロサンゼルスCC(カリフォルニア州)◇7423yd(パー70)

2013年大会から11年連続で出場する松山英樹は、今大会で海外メジャー出場試合数が青木功に並ぶ42試合目になる。記録としては尾崎将司の49試合が日本勢最多。歴代2位タイにまで到達した道のりに「そんなに出ていたんですね」と率直な感想を述べつつ、見つめる先は“未来”の1試合だ。

ビバリーヒルズの近郊にあるロサンゼルスCCはプロトーナメント初開催のコース。大会前週から現地に入り、計1.5ラウンド回っての印象を「飛ぶ人が有利でしょうね」と話した。全長7423yd(パー70)のなか、5つ組み込まれるパー3では200yd超えが3つもある。パー4もバックナインの13番(507yd)、さらに16番(542yd)と17番(520yd)ではパー5に近い攻め方が求められる。

バミューダ芝が生えるラフは場所によって長さの違いがあるが「基本的に沈む」。広めにフェアウェイが取られているホールでは「飛べば飛ぶほど傾斜で前に行くけど、ラフに行く可能性もある。マネジメント次第じゃないか」。見えないほどにボールが埋まれば、当然“代償”が必要になる。

スイングスピードは首を痛める前のレベルには戻せていない(撮影/中野義昌)

優勝スコアはもはや「どれくらいになります?僕は分からないです」と想像がつかないようだ。

首を痛めてから落ちたスイングスピードは「すぐには戻らない。(戻すのに)1年くらいはかかるんじゃないか」と言い、万全ではないものの、マスターズに続くメジャータイトルへの意欲は人一倍だ。「メジャーだから勝ちたいですし、ロサンゼルスは(拠点の)オーランドより知り合いが多いので頑張りたいなと思います」。昨年ザ・カントリークラブで4位になった大会で頂点を見据えていく。(カリフォルニア州ロサンゼルス/石井操)

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