今季限りで現役を引退することを決断したズラタン・イブラヒモヴィッチ。プレー以上にピッチ外での存在感やスター性も抜群であった。
今回はそのズラタン・イブラヒモヴィッチが話題になった名言の数々を振り返ってみよう。
「自分があまりにも完璧であることに、笑わずにはいられない」
2016年にマンチェスター・ユナイテッドへと加入したときのコメント。特に説明の必要はないだろう。
「ズラタン・スタイルだ」
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの血を引いているスウェーデン人のイブラヒモヴィッチ。自身にあるサッカーのスタイルのルーツはどこか?と聞かれると、「スウェーデンのスタイル?いいや。ユーゴスラビアのスタイル?もちろん違う。これはズラタン・スタイルでなければならない」と答えた。
「ベッカムでもセンスがないものがあるんだな」
パリ・サンジェルマンであのデイヴィッド・ベッカムとともにプレーしたイブラヒモヴィッチ。
のちに「俺たちはドレッシングルームで彼のプレイリストをこっそり調べたんだ。ジャスティン・ビーバー、ジョナス・ブラザーズ、セレーナ・ゴメスがたくさんあった。デイヴィッド・ベッカムでも、全てにおいて良いセンスを持っているわけではないんだな。それを知れて嬉しいよ」と話している。
「彼女はズラタンを手に入れてる」
イブラヒモヴィッチの妻はモデルで実業家のヘレナ・シーガー。彼女との婚約をしたとき、贈り物について聞かれると以下のように話している。「プレゼントってどういう意味だい?彼女はもうズラタンを手に入れているんだぜ?」
「ライオンは人間と同じじゃない」
マンチェスター・ユナイテッドで前十字靭帯を損傷したイブラヒモヴィッチ。それから予定よりもかなり早い7ヶ月でプレーに復帰したとき、そのスピーディな回復の理由について「ライオンは人間のように回復が遅くなることはない」と話した。
「そうなればホテルを買うだけだ」
2012年、ミランからパリ・サンジェルマンに加入したイブラヒモヴィッチ。家探しについてはこのようなコメントをしていた。「我々は今アパートを探しているんだ。何も見つからなかったら、ホテルを買うだけさ」
「500人目の犠牲者」
2018年のトロントFC戦でプロキャリア通算500ゴールを決めたイブラヒモヴィッチ。その後「トロントがオレの500人目の犠牲者として記憶されることを嬉しく思う」と語っていた。
「野球を見に行こう」
LAギャラクシーでデビューしたとき、ファンは「ズラタンが欲しい、ズラタンが欲しい」と歌った。そしてイブラヒモヴィッチは、「君たちがそう言っているのを聞いたから、ズラタンを与えたよ」と話していた。
そしてLAギャラクシーを離れるとき、イブラヒモヴィッチは「君たちがズラタンを欲しがったので、オレはズラタンを君たちに与えた。どういたしまして。物語は続く…さあ、野球を見に行こう」とコメントした。
「両足を折ってやる」
アヤックスでチームメイトであったオランダ代表MFラファエル・ファン・デル・ファールトと国際親善試合で対戦した際、イブラヒモヴィッチはタックルで足首の靭帯を損傷させる怪我をさせてしまった。
これによってファン・デル・ファールトから批判されたイブラヒモヴィッチは「オレは故意に君を傷つけたわけではない。そして君もそれを分かっている。またオレを責めるようなら両足を折ってやる。その時はわざとだ」と答えた。
「ホットドッグを買いに行った」
アヤックスに所属していた若き頃のイブラヒモヴィッチ。リヴァプールとの親善試合で名DFステファン・アンショズを翻弄したことについて聞かれると、以下のように答えた。
「最初オレが左に行くと、彼も左に来た。それからオレが右に行くと、彼も右に来た。それからオレが再び左に行くと、彼はホットドッグを買いに行ったね」
「君は今神と話している」
2013年のワールドカップ予選プレーオフでポルトガルと対戦する前、記者の1人がイブラヒモヴィッチに試合の結果を予想するように頼んだ。すると彼はこう答えた。
「それは神だけが知っていることだ。そして、君は今神と話しているんだけどね」
「どんな車を運転するかは、他の誰にも関係ない」
「バルセロナでは選手たちがトレーニングにスポーツカーで来ることが禁止されていた。これは馬鹿げていると思ったよ。オレがどんな車を運転しても誰にも関係ないことだ。だからアルメリア戦の前にフェラーリで来てやったんだ」
グアルディオラ体制のバルセロナであまりうまく行かなかったというイブラヒモヴィッチ。それらのルールに対してもあまり納得できなかったようだ。
「彼がサッカーボールでできることは、俺はオレンジでできる」
2002年、ノルウェー代表FWだったヨン・カリューがトリックプレーの必要性に疑問を呈した。相手を欺くような技術、ファンを湧かせるようなボールコントロールは効果があるのかどうか。それを聞いたイブラヒモヴィッチは以下のように答えた。
「カリューがサッカーボールでやっていることは、俺ならオレンジでできる」
「ビデオゲームでズラタンは再現できない」
「ビデオゲームでズラタンのような見事なゴールを決めることはできないよ。たとえ最近のゲームがとてもリアルなものになったとはいえね」
パリ・サンジェルマンに所属していたころ、素晴らしいゴールを決められることについて話したイブラヒモヴィッチ。そのプレーはゲームじゃ再現できないという。
「ワールドカップは見るべきじゃない」
2014年のブラジルワールドカップ予選プレーオフで敗れたスウェーデン代表。ポルトガルに敗れて出場権を逃したあと、イブラヒモヴィッチは以下のように答えた。
「一つ確かなことは、オレがいないワールドカップは見るべきものではないということだ」
「フェラーリを買って、フィアットのように動かしている」
バルセロナでジョゼップ・グアルディオラ監督の下でプレーしたものの、全くうまく行かなかったというイブラヒモヴィッチ。プレーを限定しようとするグアルディオラに反感を持っていた彼は、その指示に対して以下のように反論していたとか。
「あなたはフェラーリを買ったにもかかわらず、まるでフィアットのように動かしている」
「ズラタンはオーディションを受けない」
2000年に17歳だったイブラヒモヴィッチ。アーセナルに練習参加での試験を受けてほしいと要請を受けたが、それを拒否した。その時のことについて、彼は以下のように話していたという。
「要請を受けたとき、『ズラタンはオーディションを受けないのだ』と思った。オレのことを知っているのか知らないか、そのどちらかしかない。オレのことを知らないなら、本気で望んでいるわけではないのだ」
「英雄として来て、伝説として去る」
パリ・サンジェルマンで180試合に出場して156ゴールを決めたイブラヒモヴィッチ。2016年にクラブを離れるとき、彼は「オレは英雄のようにやってきて、そして伝説のように去っていく」と話した。