佐賀県の山口祥義知事は14日、県庁で臨時の記者会見を開き、吉野ケ里遺跡の「謎のエリア」にある石棺墓の中から人骨や副葬品は見つからなかったと明らかにした。「副葬品が見つからなかったのは残念」と述べた。
遺跡内では、県が6月5日から石棺墓の開口作業を実施。見晴らしの良い丘陵頂上部であることなどから、副葬品を伴う有力者の墓と期待されていた。
吉野ケ里遺跡は、環壕を備えた弥生時代の大規模な集落跡で、1991年に国の特別史跡に指定された。約600メートルある甕棺墓列や、銅剣などを副葬した弥生時代中期の有力者の墓が見つかっている。