流鉄が10%運賃値上げ申請 初乗り10円、来年4月1日から

流鉄の流山線電車

 流鉄(千葉県流山市)は、来年4月1日からの約10%の運賃値上げを国交省関東運輸局長に申請したと発表した。同社は、旅客部門では慢性的な赤字が続いており、公共交通維持のため値上げは不可欠としている。

 平均改定率は9.8%。普通運賃は初乗りが130円から140円になる。大人1カ月の通勤定期は、最短(1キロ)で5090円が5600円に、全線(6キロ)では8060円が8870円になる。同じく通学定期は、最短で3610円が3980円に、全線で5740円が6320円になる。

 値上げ実現により、2023~25年度の3年間平均で旅客運賃収入が約10%(3300万円ほど)増加する試算だ。同社の運賃値上げは消費税増税時の価格転嫁分を除けば、1989年以来。

 同社では7月1日からダイヤも改正。平日8往復、土・休日は5往復、運転回数を減らす。平日の始発時間は上り下りとも2分繰り上がり、終電は上り5分、下り10分繰り上がる。

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