イニエスタ、子どもにサッカー伝えたい 監修スクールに神戸の児童養護施設から20人を無料招待

「イニエスタ・メソドロジー」で子どもたちを見つめるイニエスタ選手(右)=2019年、堺市

 サッカーJリーグ1部(J1)のヴィッセル神戸を今夏に退団する元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ選手(39)が、自身の監修するサッカースクール「イニエスタ・メソドロジー」に6月から1年間、児童養護施設などの子どもを無料招待することになった。近く、本人が神戸市内の練習場を訪れ、自身の考え方などを子どもたちに語りかける予定という。

 取り組みに協力する神戸市スポーツ協会が発表した。市内の児童養護施設など7施設の子ども20人が、月2回参加する。3月にイニエスタ選手から意向を聞いた同協会が、市に働きかけて実現した。

 イニエスタ選手は7月1日にノエビアスタジアム神戸(同市兵庫区)で行われる北海道コンサドーレ札幌戦限りで退団するが、以後も同スクールを訪れたい考えを持っているという。

 イニエスタ・メソドロジーは、世界的名手のサッカー観や技術を子どもたちに広めるため、市内3カ所を拠点に展開している。(藤村有希子)

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