パリ五輪・パラの記念コイン、東京からつなぐバトン表現 連覇目指す柔道・阿部兄妹、金の輝き披露

パリ五輪・パラリンピック公式記念コインを手にする阿部一二三選手(右)と詩選手=14日午後、東京都港区、フランス大使公邸

 来年のパリ五輪・パラリンピックの大会公式記念コインが東京都内で14日披露され、発表会見に、東京五輪の柔道でともに金メダルを獲得した阿部一二三選手(パーク24、神港学園高出身)と詩選手(パーク24、夙川高出身)のきょうだいが登場した。2人は「パリでも2人で連覇できるよう頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 公式記念コインは、世界最古の造幣局とされるフランス国立造幣局が鋳造。200ユーロ金貨(500枚限定、税込み79万2千円)は東京タワーとエッフェル塔を背景に、日本からフランスへバトンを手渡す様子を描いている。金貨はほかに、オペラ座などをデザインした50ユーロが3種類(各300枚、同20万9千円)と、50ユーロの3種セット(400セット、同62万7千円)。

 銀貨は、柔道や水泳、たこを風に乗せて水上をボードで走る「カイトボード」などを描いた4種セット(1300セット、同7万400円)。硬貨輸入販売の泰星コイン(東京)が19日から全国の主な金融機関で予約販売を始める。

 2人は、5月の世界選手権で2年連続4度目の優勝を果たしたばかり。阿部一二三選手は「夢はもう一度オリンピックで優勝すること。あと約1年、人生を懸けて頑張りたい」と力を込め、詩選手は「東京五輪の感動をまた味わいたい」と笑顔で語った。(末永陽子)

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