「時の記念日」で児童ら鐘突き 日南・飫肥小

学校敷地内にある鐘突き堂で鐘を突く飫肥小6年生たち

 日南市・飫肥小(宮崎宏子校長、351人)で9日、「時の記念日」(10日)を前に鐘突き体験があった。6年生65人は学校の一角にある鐘突き堂で、歴史や伝統を感じつつ、時間の大切さも考えて鐘を突いた。
 飫肥地区の文化財を守り郷土愛を育んでもらうことを目的に、同校6年生でつくる「飫肥城下町文化財愛護少年団」活動の一環で毎年続けている。鐘突きを前に本年度の結団式があり、高橋凛晄(りおう)君(11)が「飫肥地区にある伝統芸能や文化財を大切に守る」と誓いの言葉を述べた。 児童たちは「飫肥城の鐘を撞(つ)く会」の大塚昇会長から飫肥に伝わる鐘の歴史や突き方の説明を受けた後、4人一組となって「1、2、3」とかけ声に合わせ、勢いよく鐘を打った。
 三神心結(みかみ・みゆ)さん(11)は「飫肥小で鐘が突けることは誇り。一分一秒を無駄にせず、いろんなことにチャレンジしていきたい」と話した。

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