山里涼しげ ハナショウブ咲き競う 久米南で60種2千株見頃

見頃を迎えたハナショウブ

 岡山県久米南町上神目の「花菖蒲(しょうぶ)園」で、地元住民が丹精したハナショウブが見頃を迎えている。

 同園は末常川の砂防ダムの麓にある町有地(13アール)にあり、地元住民グループ・花菖蒲の会メンバーが1991年から整備。約60種2千株が植えられ、名所として知られる。

 今年も6月に入り開花。昨年植え替えた約半数は花の数がやや少ないものの、紫や黄、白などの大輪が鮮やかに咲き競い、山里を涼しげに彩っている。訪れた人たちは花畑を散策したり、カメラのシャッターを切ったりしていた。

 同会の大倉茂男代表(80)は「雨や朝露でしっとりした花が特に風情がある。20日ごろまでは楽しめそう」と話している。

 入園無料。午前8時から午後6時ごろまで。

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